はじめに
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ここでは、以下のことが学べます。
・敬意の方向について
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以下の問題が簡単に解けるようであれば、次の項目に移動してください。
問 青太字の謙譲語は、Aだれの(だれから)Bだれに対する敬意を表しているか、答えなさい。
(1)御供に、公忠、さぶらひけり。
(2)殿も上も参り給ひつつ、もてかしづき聞こえ給ふ。
(3)この御方の御諌をのみぞ、なほ、わづらはしう、心苦しう思ひ聞こえさせ給ひける。
上記の項目を約10分で説明しています。以下の動画をご覧ください。動画はライブ感を重視したものになっています。
近いうちに文章化します。それまでは動画をご覧ください。
敬意の方向
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練習問題
問題番号は第1回〜第3回の続きですので、問九からになります。
尊敬語の問題
問九 青太字の尊敬語は、Aだれの(だれから)、Bだれに対する、敬意を表しているか、現代語訳の人物関係を参考にして、答えなさい。
(1)急ぎ参らせて御覧ずるに、珍かなる児の御容貌なり。
(訳) 急いで(宮中へ)参上させて、(帝が)御覧になると、めったにないほど美しい赤ん坊(光君)のお顔である。
(2)大御酒給ひ、禄給はむとて、つかはさざりけり。
(訳) お酒を下さろう、ご褒美をお授けになろうとして、(親王は業平を)お帰しにならなかっ
(3)翁、「うれしくも、のたまふものかな」といふ。
(訳) 翁が、(かぐや姫に)「うれしいことを、おっしゃるものだよ」という。
(4)「たれよりもすぐれ給へり」とこそ申しけれ。
(訳)「(道長殿の人相は)誰よりもすぐれておられる」と、(人相見は)申し上げた。
謙譲語の問題
問十 傍線の謙譲語は、Aだれの(だれから)、Bだれに対する、敬意を表しているか、現代語訳の人物関係を参考にして、答えなさい。
(1)御供に、公忠、さぶらひけり。
(訳) (帝の)お供として、公忠が、おそばにひかえていた。
(2)殿も上も参り給ひつつ、もてかしづき聞こえ給ふ。
(訳) 道長殿も奥方も、(若宮の所へ)参上なさって、大切にお世話申し上げなさいます。
(3)この御方の御諌をのみぞ、なほ、わづらはしう、心苦しう思ひ聞こえさせ給ひける。
(訳) このお方(お后)のご意見だけを、(帝は)やはり、めんどうなことだとも、気の毒なことだとも、思い申し上げなさった。
丁寧語の問題
問十一 傍線の丁寧語は、Aだれの(だれから)、Bだれに対する、敬意を表しているか、口語訳の人物関係を参考にして、答えなさい。
(1)「さらば、かく申し侍らむ」といひて、入りぬ。
(訳) 「それなら、そう(姫に)申しましょう」と(嫗が使者に)いって、入った。
(2)「当時、わづかに七八十騎こそ候ふらめ」と申す。
(訳) 「現在、(相手方は)わずかに七八十騎、いるようです」と、(人々が大臣に)申し上げる。
(3)徳大寺にも、いかなるゆゑか、侍りけん。
(訳) 徳大寺(の一件)にも、どんな理由が、あったのでしょうか。
解答
問九(1)A作者 B帝 (2)A作者 B親王 (3)A翁 Bかぐや姫 (4)A人相見 B道長
問十(1)A作者 B帝 (2)A作者 B若宮 (3)A作者 B御方
問十一(1)A嫗 B使者 (2)A人々 B大臣 (3)A作者 B読者
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