【古典文法】《動詞導入》動詞の活用の種類(四段活用・上二段活用・下二段活用)の学習ポイントとテスト対策!

このページでは、学生時代に国語が苦手だった筆者が、この順番で学べば古典文法が分かり、一気に得意科目にできた経験をもとに、25年以上の指導において実際に受講生に好評だった「理解しやすい学ぶ手順」を紹介していきます。

このページを読んで、できるようになること!
  • 動詞とはどのようなものかが分かる!
  • 「活用の種類」と「活用形」の違いが分かる!
  • 動詞の活用の種類が何種類あるかが分かる!
  • 「四段活用」がどういうものか分かる!
  • 「上二段活用」がどういうものか分かる!
  • 「下二弾活用」がどういうものか分かる!
  • 動詞の活用表を書く問題に答えられるようになる!
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ブログの性質上、理解していくためにはどうしても文章を丁寧に読んで行く必要があります。「文章を読む」のもいいけれど「動画」でも古典文法を学びたい!という方は、以下をオススメします。下のバナーをタップして詳細を確認しましょう!

目次

はじめに

今回は動詞について学習していくよ。まずは、動詞ってどういうものか知ってから、「活用の種類」というものを理解していきます。

「動詞とは?」「四段活用」「上二段活用」「下二段活用」の学習ポイント

はじめに、今回学習することの要点を示します。

【動詞とはどういうものか】

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【四段活用】

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【上二段活用】

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【下二段活用】

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動詞とはどのようなものか

「動詞」の説明は現代語の文法でも説明されたことがあると思いますが、基本的には同じです。
まず、「書く」「読む」「見る」などの動作を表す言葉であり、言い切りの形が「ウ段」であるということです。言い切りの形というからには、「言い切りでない形」があるということですね。下に句点(。)とは別の言葉がついたときには、例えば「書く」ではなく「書か(ず)」となります。つまり、活用するということですね。また、「書く」だけで意味は通じますから、これを「自立語」というわけです。
 よって、動詞とは以下の特徴があるとまとめられます。

  • 自立語で活用がある。
  • 動作を表す
  • 言い切りの形が「ウ段」

言い切りの形は「ウ段」が原則なのですが、古文では例外があります。それは後で出てきますが「ラ行変格活用」と言われるものです。それは出てきた時に学習しましょう。

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改めて活用について考えます。動詞は「活用」のある語です。活用とは、後に続く語によって様々な形に変わることでしたね。例えば「咲く」という動詞は「咲か(ず)」「咲き(たり)」「咲け(ども)」などに変わります。その「咲か」は未然形、「咲き」は連用形、「咲け」は已然形という名前がついており、それらを「活用形」といいます。

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また、「咲く」という言葉に注目すると、「咲」は活用しない部分であり、「く」が活用する部分であることに気がつきます。この活用しない部分を「語幹」、活用する部分を「活用語尾と言います。

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動詞の活用の種類

「活用の種類」とは、活用の仕方を表します。「活用の種類」は全部で9種類あります。今では、その9種類のうち、「四段活用」「上二段活用」「下二段活用」と呼ばれるものがどのようなものか、その特徴を紹介していきましょう。

①四段活用

「行く」を例に見ていきましょう。そのためには、準備として以下の板書を見てください。

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「行く」の後につく語の代表を決めます。未然形は「ず」、連用形は「たり」、終止形は「。」、連体形は「時」、已然形は「ども」、命令形は「!」として、表の上段に横書きで書きます。これはどの動詞でも同じにします。また、a・i・u・e・oは段を表し、縦書きで書きます。
次に、「行(ず)」は「か」を伸ばすと「a」音になるので、未然形の下のa段に「か」を書きます。同様に「行(たり)」はi段、「行(。)」「行(時)」はu段、「行(ども)」「行(!)」はe段に書きます。すると以下の板書のようになります。

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上の表を見ると、a・i・u・e・oの五つの段のうち、四つの段を使って活用していることが分かります。これを「四段活用」と言います。また、「行く」はカ行で活用しているので、合わせて「カ行四段活用」といいます。

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以上が、四段活用の説明でした。上の表は実際に見ることはほとんどないでしょう。実際には未然形から命令形を縦書きにした表が使われます。その表は上に語幹(活用しない部分)も表します。次の板書を見てください。

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左端の表がこれからみなさんが見たり、問題で実際に記入していく表になります。ですので、みなさんはこの表が書けるようになっていってください。

②上二段活用

「起く」を例に見ていきます。「起(ず)」「起(たり)」までは違和感なくできるでしょうが、古文では終止形が「起きる」ではなく、「起(。)」となります。もっと違和感があるのが、連体形と已然形で、「起くる(時)」「起くれ(ども)」となります。命令形は「起きよ」でほぼ現代語です。以上をまとめると以下の通りになります。

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u段を真ん中として、その真ん中とその上(i段)の合わせて二段を使って活用しているので、これを「上二段活用」と言います。また、「起く」はカ行で活用しているので、合わせて「カ行上二段活用」といいます。実際にみなさんが見たり、実際に書いたりする表は以下の通りです。

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③下二段活用

「捨つ」を例に見ていきます。これも「捨(ず)」「捨(たり)」までは違和感なくできるでしょうが、古文では終止形が「捨てる」ではなく、「捨(。)」となります。上二段活用と同じで、連体形と已然形は、「捨つる(時)」「捨つれ(ども)」となります。命令形は「捨てよ」でほぼ現代語です。以上をまとめると以下の通りになります。

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u段を真ん中として、その真ん中とその下(e段)の合わせて二段を使って活用しているので、これを「下二段活用」と言います。また、「捨つ」はタ行で活用しているので、合わせて「タ行下二段活用」といいます。実際に見たり、実際に書いたりする表は以下の通りです。

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テスト対策(練習問題)

四段活用、上二段活用、下二段活用を実際に表に書いてみましょう。

【問】 以下の動詞の活用表を書きなさい。
 ①「申す」 ②「言ふ」 ③「遊ぶ」 
 ④「過ぐ」 ⑤「閉づ」 ⑥「恋ふ」 
 ⑦「流る」 ⑧「見ゆ」

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現代語と異なるものに注意しましょう。特に②「言ふ」⑤「閉づ」⑥「恋ふ」⑧「見ゆ」は現代語では「言う」「閉じる」「恋う」「見える」なので、少し難しいかもしれません。実際に手を動かして、書いてみると、感覚が少しつかめると思います。また、古文の仮名遣いにも慣れていきます。

解答は以下の通りです。文字にするのは難しいので、板書を確認してください。

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おわりに

今回は、まず動詞とはどのようなものかを学びました。そこでは、前回学習した活用形の復習ができたと思います。その後、活用の種類が現代語より多いことを知りました。9種類ある活用形のうち、四段活用・上二段活用・下二段活用の3つを学ぶことができました。残りの6つは別のページで紹介します。

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