敬語の用法3 本動詞の用法

文法 敬語

はじめに

自己紹介はこちら

ここでは、以下のことが学べます。

・本動詞の用法について
 敬語動詞の一覧表を見て、覚える

以下の問題が簡単に解けるようであれば、次の項目に移動してください。

問 以下の文を敬語(謙譲語、尊敬語)に注意して、現代語訳しなさい。
(1)狩しにおはします供に、右馬頭なる翁、つかうまつれり。
(2)泣く泣く契りのたまはすれど、御答へも、え聞こえ給はず。
(3)帥殿は、常に負け奉らせ給ひてぞ、まかでさせ給ひける。
(4)大将も物かづき、忠岑も、禄たまはりなどしけり。

上記の項目を約10分で説明しています。以下の動画をご覧ください。動画はライブ感を重視したものになっています。

近いうちに文章化します。それまでは動画をご覧ください。

本動詞の用法

尊敬語の本動詞
謙譲語の本動詞
丁寧語の本動詞

練習問題

問題番号は第1回・第2回からの続きですので、問六からになります。

尊敬語の問題

問六 青太字の部分を、尊敬語に注意して、現代語訳しなさい。

(1)琴の御琴を、人よりことに弾きまさらむとおぼせ
 (訳) 琴の御琴を、人より格別上手に弾こうと〔    〕。
(2)親王、おほとのごもらで、あかし給うてけり。
 (訳) 親王は、〔   〕 、(夜は)あかしていまいなさった。
(3)むすめを、われにたべ
 (訳) 娘さん(かぐや姫)を、私に〔   〕。

謙譲語の問題

問七 傍線の部分を、敬語(謙譲語、尊敬語)に注意して、現代語訳しなさい。

(1)狩しにおはします供に、右馬頭なる翁、つかうまつれり
 (訳) 狩をしに〔A     〕お供に、右馬頭の翁が、〔B     〕。
(2)泣く泣く契りのたまはすれど、御答へも、え聞こえ給はず
 (訳)(帝は)泣きながら、お約束なさいますけれども、(光君の母は)お答えも、〔      〕。
(3)帥殿は、常に負け奉らせ給ひてぞまかでさせ給ひける
 (訳)(勝負ごとでも)帥殿は、いつも(道長殿に)〔A     〕、〔B     〕。
(4)大将も物かづき、忠岑も、禄たまはりなどしけり。
 (訳) 大将も物を授け、忠岑も褒美を〔      〕などした。

丁寧語の問題

問八 傍線の部分を、丁寧語に注意して、現代語訳しなさい。

(1)からい目を見候ひて、たれにかうれへ申し侍らむ
 (訳) ひどい目を〔A     〕 、だれに訴え〔B     〕。
(2)まだ、下﨟に侍りし時、あはれと思ふ人侍りき
 (訳) まだ、(私が)下﨟(身分が低い者)で〔A    〕時、いとしいと思う女性が〔B     〕。
(3)物語の多く候ふなる、あるかぎり見せ給へ。
 (訳) (世の中に)物語が多く〔      〕(それを)、ある限り全部お見せください。

解答
問六(1)お思いになってください(2)お休みにならないで(3)ください
問七(1)Aいらっしゃる Bお仕え申し上げた(2)申し上げなさることができない(3)A負け申し上げなさって B退出なさった(4)いただき
問八(1)A見まして B申し上げましょうか (申し上げたらよいでしょうか)(2)Aおりました Bおりました(3)あるそうですが

コメント

タイトルとURLをコピーしました